【事例紹介】サングラスはファッションではなく「眼の保護」のために必要です。

【事例紹介】サングラスはファッションではなく「眼の保護」のために必要です。

本日ご紹介するのは、お客さまのご紹介で当店に来られ、
それ以来、ずっとOAKLEYの度なしのサングラスを購入して下さっていた、
ご常連のお客さまです。
お若いのに、いつもすごく感じの良いしっかりとされた方で、
一本のお電話を頂いたことから、今回のことは始まりました。

年齢:20代後半(職業:事務職)
坂井さん、こんにちは!
実は相談があって、お電話したんです。
実は少し前に、バッティングセンターでボールが右眼に当たってしまって、
視野が真っ暗で見えなくて…。
それで、左眼の視力も急に低下したように感じていて、メガネを作りたいんです。

ええ!そんな大変なことになってるんですか!
眼科はちゃんと行ってますよね?大丈夫ですか?
あれ?試合でボールがぶつかったんですか?
たくさんサングラス、持ってらっしゃいましたよね?

はい、眼科は行ってるから大丈夫です!
実はそれが、バッティングセンターでボールが飛んできて、
目に当たって、見えなくなったんです…。

なんと…それは盲点過ぎる…。
(サングラスしてたら防げたのかな、って思ったら悲しい気持ちになりました。)
メガネを作るにしても、症状が固定しないことには、
度数も変わると思うから、まずは治療をしっかりと優先して、
メガネを作って良いって言う許可が出たら、またすぐ電話して下さい!

ということで、Sさまにはまず、眼科でしっかりと治療をしてきてもらうことになり、
メガネはそれから、ということになりました。
メガネを作りたい、とご来店される方の中に、
検査の途中や、問診の途中で、眼疾患が疑われる場合があります。
今回のようにお話を伺って、眼科での治療が優先と判断した場合は、
こちらのお客さまのように、メガネ作りが保留となる場合があります。

メガネフレームはやっぱりOAKLEY!

フレーム:OAKLEY CROSSLINK
レンズ:純正クリアレンズ

ということで、治療が済んで、メガネを作る許可が出たため、さっそくご来店下さいました!
OAKLEYが大好きなSさまのメガネは、やっぱりOAKLEYで決まりでしょう!笑
それ以外の選択肢がありません!笑
耳位置が高く、メガネが下がりやすく、耳の後ろが痛くなりやすいため、
ストレートテンプルで、イヤーソック付きで当たりが柔らかい、
クロスリンクでお作りをさせて頂きました。
度数は、隅々まで快適に見える視界のOAKLEYの純正レンズです。
OAKLEYの純正レンズは、お値段があまり高くないのに、
すごく見え方も良いという、コスパ最高なレンズです。

それでは眼の状態を分析していきます。

使用眼鏡

実は症状が固定するまでのあいだ、
某安売り店で、取り急ぎ作ったメガネで凌いでいたんですが、
このメガネがもう、すごく調子が悪くて…。
確かに「見える」んだけど、疲れるんです。
かけて数分もすると、眼がしょぼしょぼしてきて、
特に近くのパソコン作業なんて、裸眼の方が楽に感じるぐらいです。

かしこまりました!そしたら、使用眼鏡も見させて頂きますね!

R)±0.00  ×0.2
L)S-1.00 ×1.2

右眼:外傷性による、網膜萎縮
眼位:遠方(右眼:外斜視 / 左眼:外斜位)/ 近方(右眼:外斜視 / 左眼:外斜位)
NPC=6cm以内
追従=NO(右眼がペン先を追い切れず、カクカクした眼の動きになっている)

利目の左眼が、もう完全にペン先を追い切れなくて、
「見えてはいるけど」細かいところまで見ていくと、
完全に「両眼視」の動きを阻害していて、支障を来してしまっています。
原因を探っていきます。

測定度数

R)S-0.25 C-0.50 AX25°×0.4
L)S-0.50 C-0.75 AX75°×1.2

眼位:遠方(右眼:外斜視 / 左眼:外斜位)/ 近方(右眼:外斜視 / 左眼:外斜位)
NPC=6cm以内(スムーズ)
追従=YES(改善)

某安売り店のメガネですが、
左眼は完全な過矯正(度が強いメガネ)になっちゃってます(;^_^A
いくら20代後半でも、こんなメガネ使えば、
そりゃあ、眼がしょぼしょぼしちゃいますね…(´・ω・`)

外傷性の網膜萎縮の右眼も、0.4ですが、きちんと視力が上がりますし、
こちらで視力も測れました!(ほっ、よかったー)
ぎこちなかった、右眼の動きもスムーズになり、改善しました!

両眼視機能まで眼の状態を見ていくと、
右眼も実は、きちんと輻輳(近くを見るための寄り眼)が残っており、
完全に失明したわけではないため、度数を入れる必要性があります。
これを「そんなに見えないからいらない!」と、
まったくの「なし」にしてしまうと、
将来的に、両眼視機能が低下、視力は0.2から上がらない、など、
大きなダメージが出てしまいます。

ねえねえ、Sさん。
眼科で、右眼は視力、どこまで出るって言われましたか?

えっとですね、0.4です。
0.4からは、今は上がらないって言われました。
あと、緑内障中期のような見え方になっていて、
視野が掛けている所があります。

わかりました。じゃあ、この最高視力であってますね。
右眼は、しばらく使っていないことから、
現在、外斜視になってしまっています。
今回、度数を入れて「両眼視させるメガネ」として作ったので、
今後、少し外斜視になる時間が短くなると良いな、と思うし、
視力ももう少し上がってくれたら嬉しいですね!

正しく合わせたメガネを掛けて頂くと・・・

まつ毛が長いため、鼻パッドは、非純正のパッドでカスタム!

うわー!すごい!掛けた瞬間から、あの安いメガネと違うってすごいわかる!
もう、全然違う。
まず、近く(50㎝~60㎝の距離)がすごく見やすくなった。
前のメガネは、もう掛けてしばらくすると、しょぼしょぼしてきたけど、
坂井さんが作ってくれたOAKLEYのメガネは、
耳のところも痛くないし、遠くも近くも「楽に快適」に「見える」!
僕は、安売り店でも作ったから分かるけど、
これが「ただ見える」眼鏡じゃなくて、「両眼視を考えたメガネ」なんですね…。
メガネは「ただ見える」だけじゃなくて、
こうして「両眼の動き」や「将来のこと」を見越したメガネ作りが大切なんですね。

わー!喜んでもらえて良かった!
少しでもお役に立てて良かった…(;ω;)

僕は、OAKLEYでも、お店選びでも、色々失敗していて、
Mさんに坂井さんのお店を紹介してもらって連れて来てもらってから、
絶対にメガネを作るなら知識がちゃんとある、
坂井さんから作ろうって思ってたんです。
ここで、坂井さんに、OAKLEYのこと、レンズのこと、色々と教えてもらったから、
そう思えるようになったし、その坂井さんから、
ちゃんとしたメガネを作ろうと思ったんです。

いつもすごく素直で礼儀正しいSさまが、
とても嬉しいお言葉を聞かせて下さいました。
本当に眼鏡学校で4年間勉強して(現在も関ODの勉強会に2カ月に一回参加して勉強してます)、
お客さまの大切な眼を守るお役に立てて良かったな、と思いました。
Sさまは元々、野球をされており、当店にも野球のサングラス選びで、
ご来店されたことがきっかけでしたが、やはり両眼視が物をいう野球は、
これを機に出来なくなってしまったようで、
今は、ジョギング、そしてゴルフをする!と、気持ちを切り替えて頑張られております。

サングラスは、ファッションのために掛ける物ではありません。
あなたの大切な眼を、失明や眼疾患から守るための物です。

今回の記事を教訓に、このブログを読まれている方々が、
今一度、眼の大切さに気が付いてくれたら嬉しいな、と思い、
Sさまに許可を取り、この事例を載せさせて頂くこととなりました。
サングラスは、失明だけでなく、
紫外線が原因による眼疾患、白内障や翼状片などの眼疾患対策にもなります。
再度申し上げます。

サングラスは、ファッションのために掛ける物ではありません。
あなたの大切な眼を、失明や眼疾患から守るための物です。
たった一つの替えの効かないパーツを、
将来が台無しにならないためにも、大切に考えてください。