【事例紹介】見え方に差が出る理由とは?乱視・ドライアイ・お店選び
こんにちは、人にやさしく、メガネにもやさしい、福井県福井市のメガネ店、SAKAIです。
本日ご紹介するのは、こちらもご紹介でいらして下さったお客様です。
実は以前、当店のお客様の付き添いでお店にいらして下さっていて、
今回は2度目のご来店でした!
ドライアイが原因で、屈折検査が上手くいかなくなり、
一度眼科で治療を行ってもらうケースもあるのですが、
今回は、目薬の点眼方法など、
ドライアイによる屈折度数の変化値も含めた事例としてご紹介をさせて頂きます。
40代・女性(事務職)
坂井さん、ご無沙汰しております!
Kちゃんが、坂井さんのところでメガネを作ってから、
見え方も含めて、何だかすごく楽そうで…。
それを見ていて(良いな…)と思って、わたしも今回、来させていただきました。
どうぞよろしくお願いします!

レンズ:カールツァイス スマートライフ
今回お選びいただいたメガネは「UKMK eyewear Idee」です✨
Kさんと同じで、メガネがお好きな方だけあって、
個性的なメガネをかけこなすことがとにかく上手👀
お世辞じゃなく、どのメガネもとてもお似合いで、
メガネ選びがとても楽しかったです!
「透明感がある人になりたい✨」ということで、
こちらのIdeeに決定!色白のAさんがかけると、透明感爆上がりで、
本当に、とても可愛くて、めちゃくちゃお似合いでした🌸
それでは眼の状態を分析していきます。
40代・女性(事務職)
今回、遠くがよく見えるメガネを作ってほしいな、と思っています。
今使用しているメガネは、1年半ほど前に福井の別の店舗で作りました。
年々視力が進んでいく感じがあり、
特に夕方以降に見づらさを感じるのと、
他のシーンでは、コンサートだけでなく、テレビも見づらいんです。
それに眼精疲労もあり、身体が疲れている時など、特に、
ピント合わせが難しかったり、眼も疲れます。
「ピント合わせが難しい」という時点で、
調節系に支障が出ていて「乱視の未補正」の疑いが濃厚です。
また、健康体にも関わらず、年々視力が進んでいくというのもおかしい。
基本度数の7番A値が正確に出せていない可能性が濃厚です。
使用眼鏡
R)S-4.75 C-0.50 AX160°×1.0ぼんやり
L)S-3.75 C-1.00 AX13° ×0.9ぼんやり
カバーテスト:(遠方・近方)右上斜位の動き
NPC:6㎝以内(分離有)
追従:NO(全体的に目の動きが鈍い)
確かに「見えてはいる」んですが、全体的にぼんやり見えているのと、
見え方の質が、著しく悪い気がします。
測定度数(1回目のメガネ合わせ)
R)S-5.00 C-0.75 AX180°×1.0
L)S-4.00 C-0.75 AX165°×1.2
カバーテスト(遠方):右眼(正位or内斜位)左眼(右上斜位の動き)
(近方):右目(中程度の外斜位の動き)左眼(右上斜位の動き)
レッドレンズ:NO(上下に分離)
ここが一番大きなところで、融像条件を意図的に崩すと、
右眼で見た映像と、左眼で見た映像が、脳の中で一つに纏まらなくなってしまって、
映像がダブって見えるようになってしまっています。
=合わないメガネが原因で、融像力の低下が起きています。
この原因は明らかに「乱視軸」です。
実際は165°の乱視軸に対して、左眼が13°方向で入っていて、
なんと152°のズレに繋がっています。
わたしの今までの経験上、乱視軸のズレは、
最も調節に大きな影響を与えます。
しかも調節は、片眼だけ調節が入る訳ではなく、両眼で調節を行います。
その結果、もう片眼の眼も、調節がおかしくなった眼に引きずられて、
おかしくなっていきます。
こちらのMさんもその典型で、見え方が全体的にフワッとしてしまい、
見え方の質が明らかに低下してしまっていました。
ということで、一旦このメガネを常用し、視覚を整えて頂いたのち、
再度メガネ合わせでご来店頂くこととなりました。
ドライアイが原因で屈折検査が出来ない…!
数か月後に再度、メガネ合わせにいらして下さったんですが、
OPDスキャンのデータが前回と比較して著しく低下していて、
ドライアイの傾向が出ていました。
Mさん、ドライアイありませんか?
視力表が白っぽく見えてしまっているのと、
特に乱視の検査の時に、見え方が安定しません。
こうなると、ドライアイ時に測定した度数と、
正常な角膜の状態の時に測った度数では、
かなり大きなズレが出て来ます。
今日は検査はやめて、一旦、ドライアイの治療に専念してもらった方が良いかも?
えー!なんで分かるんですか?
実は今日の朝、ドライアイの治療で眼科に行って来たんですが、
あまり改善してなくて、お医者さんから
『目薬ちゃんと点眼して!』と言われたんですが、
もうこれ以上何をどうすればいいかわからなくて…。
困ってたところだったんです。
失礼ですが、目薬って、どんな感じで点眼してますか?
うーん…点したら、パチパチって、眼を瞬きして、それで終わり?
あー、もう点眼方法から間違ってますね。
一度このページを参考にしながら、しっかりと2週間、点眼して頂いて、
それからまた検査にお越しください(^^)
えー!パチパチ、ダメだったの?
目薬点したら、しばらくちゃんと眼を閉じて、
浸透させないといけなかったんですね。
わぁー、眼科では教えてもらえなかったから嬉しい。
本当に途方に暮れてたんです。
点眼方法、教えてくれて、坂井さん、ありがとう!!!
そうなんです。ドライアイは、めちゃくちゃ屈折検査に大きく影響します。
時期的にドライアイになる方が多く、治療後に検査になる方もいらっしゃるので、
先日WEBサイトにもドライアイの注意点を記載したぐらいです。
今回Mさんもこれに当てはまってしまったので、
一度しっかりと、目薬の点眼を行った上で、再来店して頂くことになりました。
測定度数(2回目のメガネ合わせ)
坂井さん、先日はありがとうございました!
言われた通り、しっかりと点眼してきたので、
今日は検査が出来ると良いな、と思っています。
それから今のメガネの見え方ですが、
今まで感じていた、目の辛さはなくなってきました。
でも、夕方になると遠方でボケるなあ、というのは感じます。
今日もよろしくお願いします!
ドライアイ時に測定した度数
R)S-4.00 C-1.25 AX180°×1.0
L)S-4.50 C-1.50 AX175°×1.2
ドライアイ治療後に測定した度数
R)S-5.25 C-0.75 AX150°×1.5
L)S-4.50 C-1.75 AX165°×1.2
レッドレンズ検査:融像
Mさん、どうですか?
ドライアイ時に測定した度数と、治療後に測定した度数、
えげつないぐらい、差が出てませんか?笑
うわー!ほんとだ!近視、乱視、乱視軸、全然違う!
しかも、今日検査してても、前は「視力表が白っぽい」という感じだったんですが、
治療後はしっかりちゃんと見えるし、
見え方の質も良い、って感じました。
ドライアイになると、これだけ度数まで変わっちゃうってビックリ。
全然、知らなかった。
ね、全然違うから、治療してきて良かった!
視力もそうですが「涙液レンズ」という言葉がある通り、
涙もしっかりと重要な屈折度数を決めるための役割を果たしているんですが、
そこがなくなってしまうと「こういう眼の状態になってしまう」わけです。
だから前回のMさんの眼は「この度数の眼になっていた」ということだと思いますよ。
特にMさんは、ドライアイの傾向が強いみたいなので、
これからも点眼をしっかり続けて、
快適な眼の状態をキープしていってくださいね(^^)
最終的に現用メガネと比較して見つかった、改善が必要なポイント!
・右目…3段階の近視未補正、1段階の乱視未補正、10度の軸ズレ
・左眼…3段階の近視未補正、3段階の乱視未補正、152度の軸ズレ
・融像力の低下…メガネの常用にて改善
今回の事例は、どちらの眼もズレにずれまくってるんですが、
左目の乱視軸の大きなズレが、調節に大きな拍車をかけていた感じです。
融像力の低下もメガネを常用することで改善して、本当に良かったです!
今回、以前使用していたメガネのレンズ交換も承ったため、
レンズ交換後の度数に慣れたころに、再来店頂きました。
メガネ、どこで作って良いのか分からない
坂井さん、この度は本当にありがとうございました。
お陰で、遠くが本当によく見えるようになって、
バスケの試合で(こんなに遠くがよく見えるなんて、久し振り…✨)と、
とても感動しました。
わたしメガネが好きで、今まで色々なところでメガネを作ってきて、
東京まで作りに行ったこともあったんです。
でも、どこもこんなに丁寧に検査をしてくれなかった。
それに1年半前に作ったお店も、レンズの金額、
坂井さんのお店と大して変わらないのに、
全然ちゃんとしてなかったことがわかったし。
素人は、金額が高い=技術もあるって思っちゃう。
しかも、どこで作っても見え方も一緒だから、
いつのまにか(メガネって、こんなものか)と思って諦めてました。
でも、Kちゃんがお店に繋いでくれて、
坂井さんにメガネを作ってもらって、
眼の疲れもなくなってきて、仕事もしやすくなったし、
本当にQOLが上がりました。
でも正直、今回偶然、坂井さんのお店に来れたけれど、
正直、素人はどこでメガネ作って良いのか分からないんです。
これからもよろしくお願いします!
この度はお世話になりありがとうございました。
メガネ店選びで大切なこと:価格よりも「技術」と「時間」
眼鏡店は、今は二極分化していると思います。
- 安売り店、チェーン店
- 個人店(専門店なのか、そうでないのか)
身体に合ったメガネを作ろうと思うと、
今回のように合わないメガネの影響が長期間続いている場合、
安売り店やチェーン店では対応が難しいという現実があります。
低価格で手早く作りたい方はチェーン店を選ぶ傾向がありますが、
時間をかけて丁寧に作ることは難しいという現実があります。
一方、個人店にも大きな差があります。
・フレームだけお洒落にこだわったお店なのか
・フレームと技術の両方にこだわったお店なのか
ここを見極めることがとても重要です。
Mさんが以前利用されていたお店はフレームだけにこだわったお店でした。
では、技術がしっかりしているかどうかはどう判断すればいいのか?
ポイントはオーナーの経歴です。
- 眼鏡学校を卒業しているか
- 国家資格である眼鏡作成技能士を持っているか
この2点をクリアしていれば、極端に合わないメガネが届くことはまずありません。
2だけでは、絶対にダメです。
これは業界の闇の部分ですが、眼鏡学校を卒業していない人でも、経験年数で、
この眼鏡作成技能士を取得している事例があり、基礎も応用もない人が、
メガネづくりをしている事例があるからです。
ちなみに私は名古屋にあるキクチ眼鏡専門学校を卒業し、
国家資格の眼鏡作成技能士も取得しています。
2025年の今年は、学び舎であるキクチ眼鏡専門学校で、講師も務めさせて頂きました。
もちろんオーナーさんとの相性や、お店の方針も大切ですが、
この2つの条件を確認するだけでも、良質なメガネ店を見極める大きな手がかりになると私は考えています。
ちなみに今回のお客さんは、元々、
わたしとはかなり長いお付き合いのお客様のご紹介でいらして下さったお客様の、更なる紹介という、
面白いご縁でご来店下さいました。
今年、眼鏡学校で講師を務めてみて、
ずっと7番Aの大切さをこのブログでも書き続けてきましたが、
自分の中で色々なことが一区切りしたように思っています。
合わないメガネで苦しんでいらっしゃる方の力になれるように、
これからも頑張っていこうと改めて思いました。
本当にご来店頂き、ありがとうございました!
これからも、お身体、大切になさってくださいね!

