【事例紹介】スポーツサングラスは両眼視機能までしっかり整えないと大きな怪我に繋がる。

【事例紹介】スポーツサングラスは両眼視機能までしっかり整えないと大きな怪我に繋がる。

こんにちは、人にやさしく、メガネにもやさしい、福井県福井市のメガネ店、SAKAIです。
本日ご紹介させて頂くのは、OAKLEYのスポーツサングラスをお作り頂いたお客さまです!
「ハイカーブサングラス」こそ「両眼視」が本当に大切になってきます。
まずはベースとなる「基本度数」が正しく合っていることがとても大切です。
家づくりで言うと基礎の部分に当たりますが、
この部分がしっかりとしていないと、両眼視機能に大きな影響が出てしまい、
視線の動きが鈍くなり、急に飛び出してきた人や自転車の動きに、
眼がパッと反応できず、大きな事故に繋がりやすくなります。
そのため当店ではしっかりと「両眼視機能」を考慮した上で「ハイカーブサングラス」を
お作りさせて頂いております。

50代・男性(ランニング用のサングラスをご希望)
坂井さん、初めまして!
本日はランニング用のサングラスを製作したいと思い、来店いたしました。
どうぞ宜しくお願いします。

路面状況が瞬時に判断しやすいように、偏光レンズのスポーツサングラスにて!

フレーム:OAKLEY FLAK2.0
レンズ:Slate Iridium Pola

お選びいただいたのは、FLAK2.0での偏光レンズです!
ランニングをしていると、案外、道路状況(異物などが落ちていないか)や、
ドライバーの視線の動き(顔の動きでどちらへ行こうとしているのか?)など、
色々と捉えないといけない情報が多いんです。
それとこれからの季節、運転でも使えたら良いな、と思い、
余分な雑光取ってくれ、眼の状態を楽にしてくれるだけでなく、
安全性も確保してくれる、偏光レンズにてご提案をさせて頂きました。
レンズカラーは、色々と見比べて頂いて、安定の人気のSlate Iridium Polaに決定です✨

それでは眼の状態を分析していきます。

使用眼鏡(同じ度数をずっと使い続けている)

R)S-4.00 C-1.00 AX75°×1.2ぼんやり
L)S-3.50 C-0.75 AX96°×1.2ぼんやり
※ただし形で判別している1.2のため実際はここまで見えていないと推測される。

眼位:(遠方)内斜位 / (近方)右:外斜位 / 左:動かない(内斜位の可能性有り)
NPC:6㎝以内(眼が寄らない。近方では利目が逆転していて、右眼だけで踏ん張って物を見ている)
追従:NO(眼だけで物を追い切れず、顔が動く。右眼の動きが全体的に鈍い)

ここまで見ていくと、特に右眼で、度が強いメガネ(=過矯正)の疑いが濃厚です。
また、視力的にはまあまあですが、実際は形で見てしまっていて、ここまで視力が出ていません。
両眼視機能まで細かく見ていくと、物を目で追い切れなくて、顔が動いてしまっています。
明らかに、両眼視機能に負担にかかるメガネとなっています。

測定度数

R)S-3.50 C-1.25 AX65°  ×1.2
L)S-3.50 C-0.50 AX105°×1.2

眼位:(遠方)右:正位  / 左:外斜位 / (近方)正位
NPC:6㎝以内(スムーズ)
追従:YES(顔が動くことがなくなった)

数値でだけで見ていくと、
右眼が2段階の過矯正、1段階の乱視の過矯正、10°の軸ズレ、
左眼が1段階の乱視の過矯正、10°の軸ズレと、
本当に僅かな数値ではあるんですが、これを直してあげることで、
崩れていた両眼視機能がしっかり整って、眼だけで物を追えるようになり、
視力もしっかりとアップしました。

あれ?なんだかメガネよりもすごく見やすいです!

良かったです(^^)
数値だけで見ていくと、本当に僅かなズレではあるんですが、
ここを直すことで、大きく両眼視機能が改善しましたよ!
なので、このサングラスで、運転や、ランニングだけでなく、
ゴルフで使用した場合も、ボールの軌跡を上手く追うことが出来ますよ!

正しく合わせたメガネは、正しく使うこと!

ちなみにこちらのお客様のメガネですが、
元々は、合っていたのではないかな、と個人的に思っています。
では、なぜ度数が微妙にズレる結果になってしまったのか?
考えられる理由は、以下2つです。

  1. 手元を見る際に、裸眼で見ていた。
    近視の方は、メガネを外せば近くが見えるので、つい近くは裸眼で見ちゃいがちなのですが、
    それをやればやるほど、眼が正しい状態ではなくなり、特に、乱視軸や乱視軸にズレが出てきます。

  2. 年齢と共に水晶体の弾力がなくなることで、
    いつのまにか、度の強いメガネを掛けることになっていた。
    水晶体の弾力が無くなることで、近視が弱くなり、
    乱視軸が90°方向に変化する確率が高くなります。
    昔の度数をそのまま使用していると、いつのまにか度が強いメガネを使っていた…
    なんてことになり兼ねません。
    3年に一度の感覚で、度数の見直しを行うことをおすすめします。

せっかく正しく合わせたメガネやサングラスも、
正しく使えていないと、度数は直ぐに変わりやすくなります。
また、合わない度数を併用することも、要注意です!
サングラスを長くお使い頂くためにも、
今後は常用のメガネの度数もしっかりと見直されることをおすすめします。

このたびは、暑いなか遠方よりご来店頂いて、本当にありがとうございました!
まだまだ暑さが厳しい毎日が続きますが、
お身体に気を付けて、ぜひランニングもゴルフも、釣りも、
アクティブに色々と楽しんでくださいね!
今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます!