【事例紹介】気が付いたら、片目を使っていなかった!強度近視のメガネ選び。メガネ選び編。

【事例紹介】気が付いたら、片目を使っていなかった!強度近視のメガネ選び。メガネ選び編。

こんにちは、人にやさしく、メガネにもやさしい、福井県福井市のメガネ店、SAKAIです。
今回は、お客さまがお写真撮影にご協力して下さったため、
強度近視の方のメガネ選びも兼ねて、視機能編とメガネ選び編で、
2回に分けてお届けをさせて頂きます✨

強度近視だから、玉型が小さいメガネを選ばないといけないのか?

最初に誤解のないように、わたしの考えをお伝えしておくと、
「強度近視だから、こういうメガネ選びをしないといけない」という訳では決してありません。
強度近視だから、玉型小さめで、丸で…という選び方をすることで、
自分の気に入ったメガネフレームを掛けられなくなる、
いつも選ぶのは、丸ばかり、というデメリットの側面もあります。
また、玉型が小さすぎることで、視野が狭くなり、
運転もしづらくなるということも挙げられます。
「どのみち、レンズに厚みは出るし、それよりも、自分の好きなデザインのメガネフレームを掛けたい」
という方も沢山おりますし、わたしも、お客さまのお悩みをお伺いしながら、
デザインを優先するのか、それともレンズの厚みを優先するのか。
その上で、一緒にメガネ選びのお手伝いをさせて頂いております。
フレームのデザインが華やかだと、フレームの方に眼がいくことで、
レンズのことが気にならなくなる、ということも一つの選び方です。
今回の「強度近視のメガネ選び」は、レンズの厚みや重さ、
正面から見た時にレンズの凹み=収差などが気になる方に向けた記事です。

あくまでも「一例」となりますこと、先にご了承いただけますと幸いに存じます。

フレーム:tsubura T-09 kin-iro 44□23

当店の大きな特徴として、メガネを選んでから検査に入るのではなく、
検査をして、眼の状態や度数を把握した上で、メガネフレームを選んでおります。
それは一体なぜか?
眼の状態は、メガネフレーム選びに大きく関わってくるからです。
今回、メガネをお作り頂いたAさまですが、
検査の結果、8.5△という上下プリズムが見つかり、最終的に-7.50の強度近視でした。
現在お使いのメガネは、鼻当てが別立てになっておらず、
ずるずると下がって来る、というお悩みをお持ちだったこともあり、
まずは、以下のことを満たせるような条件のメガネ選びをさせて頂きました。

  1. メガネが下がり難いこと→プリズムがあるため、メガネが下がることで、見え方が大きく変わる。
  2. そのためには、レンズに極力厚みや重みをもたせないこと
  3. 側方視野を妨げない程度に、玉型が小さめであること。
  4. 8.5△の上下プリズムを入れることで、レンズの上下にかなりの厚みが出るため、
     それをしっかりとカバーしてくれるフレームであること。
  5. 鼻が別立てになっていて、下がり難い構造であること。

上記4点を考慮した結果、tsubura T-09 kin-iroが、すべての条件を満たしてくれることが分かり、
こちらのメガネで、製作をさせて頂きました。

強度近視のレンズとフレームの関係

中心部分を切り取って、メガネレンズに加工することで
レンズの厚みは必然的に薄くなる。

ところで「なぜ、玉型を小さくすることで、レンズが薄くなるの?」と思っていらっしゃる方に、
簡単にご説明させて頂きます。

メガネレンズは近視の場合、端に行けば行くほど厚みが出て、
中心部分は、レンズが薄いことが特徴です。
そのため玉型を小さくして、レンズが薄い中心部分を切り取ることで、
端の分厚い部分をフレームに入れないようにすることで、
メガネレンズを薄く仕上げることが出来ます。

玉型のど真ん中に瞳孔の中心が来る方だと、
一番、理想的に、メガネレンズが薄く仕上がる形になりますね(^^)

メガネフレームを下から見てみました。
メガネフレームを横から見てみました。

画像だけでは少しわかりづらかったため、動画も載せてみました✨
横から見た時も、下から見た時も上から見た時も、
レンズの厚みがほとんど気にならないレベルに綺麗に仕上がりました!

目じり側に注目!
レンズの凹みがほとんど目立たない!

あまりに綺麗に仕上がったので、
Aさんにお願いして、目元を掲載させて頂きました!(Aさん、ご協力本当に感謝します!!)
強度近視で、大きいメガネフレームを掛けた場合、
目じりにできる「レンズの凹み=収差」が気になる…という方、多いのでは?と思うのですが、
Aさんは、瞳孔距離も理想的な瞳孔距離でした。
そのため、フレームのど真ん中に眼をもって来ることが出来たため、
右眼は特に収差が気にならない位置でレンズを仕上げることができました。
左眼は瞳孔距離が30を切っているので、すこーしだけ収差を拾っておりますが、
ほとんど気にならないレベルです。

ただし、瞳孔距離がPD58.0のような、わたしのような狭い瞳孔距離の人間は、
どうしても、眼がフレームの内側に入ってきてしまうので、
鼻幅が狭めのモデルを選ぶなど、工夫が必要です。
また、冒頭でも述べましたが、玉型が小さすぎると、視野が狭くなる、というデメリットもあり、
厚みや収差には、度数や瞳孔距離も密接に関わってくるため、どうしても限界はあります。
結果として、その中で、どの辺で手を打つか、ということも考えながら、
メガネ作りを行っていくことが大切です。

おおー!なんだか普通のオシャレメガネな感じです!
レンズの厚みも目立たない!

と、とても喜んで頂けました!
もちろん、メガネは使っていると、フィッティングが変わってくるため、
下がるようになりますし、このご時世だと、
マスクの紐の上にメガネフレームが乗ってしまって、メガネが下がる…ということもあります。
これからも、メガネが下がるようになってきたら、
メンテンナンスの合図ですから、すぐにいらして下さいね!

この度は、視機能編と、強度近視のメガネ選び編の、
2つでご協力いただいて、本当にありがとうございました!
またいつも、楽しくおしゃべりして頂いて、本当にありがとうございます✨
またおすすめのアニメがありましたら、是非教えてくださいね!
これから、脱・糖尿病、予備群!笑 を目指して、
ゆっくりと視機能を整えて行って下さいね(^ω^)
またメンテナンスでお気軽にお越しください!

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