【事例紹介】近くが見えづらくなってきたことを我慢してしまったことで、目に負担がかかり、度数が大きく変化した事例。

【事例紹介】近くが見えづらくなってきたことを我慢してしまったことで、目に負担がかかり、度数が大きく変化した事例。

こんにちは、人にやさしく、メガネにもやさしい、福井県福井市のメガネ店、SAKAIです。
新年最初のブログですね!皆さん、お正月はどのようにお過ごしになりましたか?
わたしはずっと待っていた「銀魂」がアマプラで解禁になったので、銀魂三昧の年末年始でした。
就職活動している時にずっと「わたしもよろず屋に就職して、銀さん達と働きたい」と言っていたんですが、
あれから月日が流れて、自営業になった今。
あれ?銀さん達みたいな感じになってるじゃん!と思ったお正月でした。

さて、新年早々のブログは、ずっと書きたかったシリーズを、
2回に分けてお届けさせて頂こうと思います。
お客さまがご協力くださることもあって、最近連作が多いですね✨ありがたいことです!
本日ご紹介させて頂くのは、以前からご来店頂いているお客さまのメガネで、
初期老眼が入ってきているのを我慢してしまい、度数が変わってしまった事例です。
ここ最近、初期老眼が入って来ることで、近くが見づらくなってきているにも関わらず、
それを我慢して、頑張って近くを見続けてしまい、
結果的に遠方の度数も大きく変わってしまう、という事例が相次いでいます。
我慢することで、老眼が治るのであれば、我慢したり、様子を見れば良いですが、
老眼は「加齢に伴う調節力の低下」ですから、治りません。
むしろ、我慢した分だけ、遠方度数が全部変わってしまって、
手持ちのメガネも作り直しになることで、出費が嵩んでしまったり、
調節がおかしくなってしまい、視機能が整うのにも時間がかかったりと、
何も良いことはありません。
近くが見づらくなってきたら、レンズ交換のサインです。
我慢せずに、速やかにお店にいらして下さいね。

事務職(40代・男性)
坂井さん、こんにちは!いつも大変お世話になっております。
実は少し前から近くが見づらかったんですが、それがいよいよ、限界になってきました。
本日は宜しくお願いします。

選んで頂いたのはOAKLEYのMETALINK!

フレーム:OAKLEY METALINK(廃盤カラー)
レンズ:OTD1.59 純正遠近両用レンズ

以前から生粋のOAKLEY大好きっ子のAさん。
色々とご紹介させて頂いて、今回はOAKLEYのMETALINKの遠近両用にて。
青が大好きなAさんなので、こちらの青のフレームがある時に、
METALINKをご提案出来て本当に良かったです!

それでは眼の状態を分析していきます。

純正レンズは右隅にオークリーマークが入ります。

使用眼鏡

R)S-3.50 C-0.50 AX180°×0.9ぼんやり
L)S-2.25 C-0.50 AX160°×0.8ぼんやり

眼位:遠方近方共に左上斜位の動き

NPC:15cm
追従:NO(利目の右眼が追い切れない)

こちらのお客さまは上下斜位での手術歴があり、
そのため、両眼視は少し弱い傾向にあります。
NPCも15㎝と遠く、大分、視機能に負担がかかっていたことが分かります。

測定度数(1回目のメガネ合わせ)

R)S-3.50 C-1.00 AX30° ADD+1.00 1.75△BU ×1.2
L)S-2.50 C-1.50 AX155°ADD+1.00 1.75△BD ×1.2

眼位:遠方近方共に左上斜位の動き(減)

NPC:10cm
追従:改善がみられる(利目の右眼で、ペン先を追えるようになってきた)

現用メガネと比較して見つかった、改善が必要なポイント!
・右眼で1段階の近視の未矯正、2段階の乱視の未矯正、30度の乱視軸の変化
・左眼で、4段階の乱視の未矯正
・第二のお年頃、老眼
・上下プリズムの補正

特にNPCが大きく改善!
今回から、上下斜位も合わせて補正するため、

これで近くを見ることに対しても、両眼視をすることに対しても、
少しは負担が少なくなるかな?

これだけ度数変化が顕著だと、頑張り屋さんのAさんのことなので、
本当はもっと前から、目がしんどく感じていたのを、
我慢して頑張ってしまったんですね…。
調節が不安定になっていて、恐らくもう一回メガネ合わせをする必要がありそうです。
また数か月後に待ってますね!
普段とても頑張っていらっしゃるので、身体をいたわってあげてくださいね(^^♪

測定度数(2回目のメガネ合わせ)

坂井さん、こんにちは!本日も宜しくお願いします!
上下プリズムが足りなくなってきた感じが合って、
途中からまた斜頸が現われてきたように感じています。

ふむふむ、なるほど。
前回、かなり頑張って、近くも遠くも見ている感じになっていたので、
頑張らなくても良くなった分、上下プリズムの値も増えていそうですね。
今回も、増えた分、また拾いますね!

R)S-3.50 C-1.50 AX25°  ADD+1.50 4△BU ×1.2
L)S-2.50 C-1.50 AX160°ADD+1.50 4△BD ×1.2

眼位:遠方・近方(左上斜位の動き)
※プリズムを足したことで、
単眼固視で眼振が現われていた左眼の不安定さが落ち着く。

メガネを常用して頂いたことで、ここが変化しました!
・3.5△までしか入らなかったプリズムが8△まで補正することが出来た。
・利目の右眼で、乱視を更に2段階補正することが出来た。
・近くを頑張って見ていた癖が抜け、頑張って見なくても良くなった分、
老眼の度数を更に+0.50補正することが出来た。

最初の度数と比較すると、乱視と乱視軸が大きく変わってますよね?
お客さんを見ていると、初期老眼が入ってきて、
近くを我慢して、頑張って見続けた人ほど、
この「乱視・乱視軸」が大きく変化している人、とても多いです。
OAKLEYは特に、製作範囲があるんですが、
度数が進行して、この製作範囲を超えてしまうと、
大好きなOAKLEYの純正レンズが使えなくなるリスクも高くなるので、
これからは違和感を感じたら、早めにいらして下さったら嬉しいです(^^)

上下斜位は、一番トラブルが起きやすい両眼視不良なので、
今回から、上下の補正も合わせて出来て、わたしもホッとしました。
頑張り屋さんの方程、調子が悪いのを我慢しがちになって、
トラブルも大きくなってしまう傾向にあるように思います。
Aさんも、とっても頑張り屋さんの方なので、
いつもお仕事を頑張っている自分をほめてあげて、たまには甘い物でも食べて、遠くを見て、
ぼーっとリラックスして下さいね✨
お父さんの代からお世話になり、本当にありがとうございます。
また今年も1年、何卒宜しくお願い申し上げます!

次回は、Aさんがレポートに協力して下さったので、
夜間用のレンズについてお伝えしていこうと思います!

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